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  • 2018.09.25
[Frontier Letter] Pyroclastic density currents associated with the 2015 phreatomagmatic eruption of the Kuchinoerabujima volcano

いわゆる低温火砕流は、水蒸気噴火やマグマ水蒸気噴火でしばしば発生するが、その内部の温度や流速といった物理的条件についてはほとんど報告がない.口永良部島2015年噴火に伴って発生した低温火砕流は、各種地球物理学的観測や、監視カメラ等による画像、また現地調査による堆積物の実態などの情報がそろっている貴重な観察例となった.画像から推測される火砕流の流速は秒速42m以上で、流路に沿った樹木が根こそぎ倒伏していることと調和的である.火砕流に覆われた地域では樹木の発火などは認められなかったが、植物が枯死したことやビニール製品の一部が変形したことなどから、火砕流の内部温度は100℃から270℃程度であったと推測される.こうした火砕流の内部条件は、それに巻き込まれた場合には致命的であることを示している.

Click to view the article (Geshi and Itoh, 2018)

This article was a contribution to the special issue of "Towards forecasting phreatic eruptions: Examples from Hakone volcano and some global equivalents."

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