2022年1月15日に発生したフンガ・トンガ・ハアパイ火山の爆発的噴火は、対流圏に強い衝撃波と気圧波を発生させました。この変動による影響は大気圏から電離層までの広範な領域まで及んでいました。本論文は、これまでの地上観測と衛星観測のデータ解析から得られた電離圏擾乱の特徴を包括的にレビューし、トンガ火山噴火から何を学んだのかをまとめています。さらに、SuperDARN HOPレーダー(https://cicr.isee.nagoya-u.ac.jp/hokkaido/)とあらせ衛星(https://… もっと読む
赤道プラズマバブル(EPBs)は、低緯度および赤道域で見られる電離圏のプラズマが極端に減少する現象です。EPBs は、電離圏を通過する様々な通信電波の伝播に影響を与え、GPS などの全球衛星測位システムの障害や精度低下を引き起こすことが知られています。したがって、宇宙天気予報の高精度化のために、EPBs の定常的なモニタリングが強く求められてきました。本論文は、航空機のナビゲーションに使用される VHF 帯電波の受動的な観測を利用して EPBs をモニタリングする新しい方法を提案しています。本論… もっと読む
南海トラフの浅部スロー地震は日向灘、室戸岬沖、紀伊半島南東沖の3つの限られた地域でスポット的に発生します。しかし、南海トラフの浅部プレート境界に沿って沈み込む堆積物の(a–b)の値は、深さ10 km以浅においておおよその場合で正の値を示します。これは、プレート境界浅部において自発的に地震のようなすべり現象を起こすことが難しいことを意味します。浅部スロー地震発生には、図のようにプレート境界周辺に不均質に分布した間隙流体とその移動現象が重要です。それらの地域で、周期的な間隙流体の移動が発生することで… もっと読む
2023 EPS Excellent Paper Award につきまして推薦受付を開始しました。 もっと読む
Following the 1923 Kanto earthquake in Japan, Japanese researchers noticed strong effects of surface geology (ESG) on seismic motion and began to quantify the site amplification factors (SAFs) associated with soft surface sediments. Kawase et al. (20… もっと読む
EPS誌の2022年インパクトファクターが発表されました。 2-year Impact Factor (2022) = 3.0 5-year Impact Factor (2022) = 2.7 また、インパクトファクター以外の数値は以下の通りです。 CiteScore (2022) = 4.9 H-index = 85 2-year Impact Factor 5-year Impact Factor 2022 3.0 2.7 2021 3.362 3.442 2020 2.363 2.79… もっと読む
Takamatsu et al. (2023) reprocesses the daily station coordinates of Japan's GNSS observation network "GEONET" since 1996 based on the newly developed analysis strategy "F5". Processing under the global baseline network, they achieve millimeter level… もっと読む