The 2nd EPS Special Award goes to the authors of the following papers. Maxwell C Brown, Fabio Donadini, Monika Korte, Andreas Nilsson, Kimmo Korhonen, Alexandra Lodge, Stacey N Lengyel & Catherine G Constable (2015): GEOMAGIA50.v3: 1. general str… もっと読む
陥没カルデラの形成をともなう大規模火砕流噴火は、近代社会が経験したことのない地球規模での巨大災害を引き起こしうる自然現象の一つである.そのような大規模噴火のプロセスを理解するためには、地殻内部における多量のマグマの蓄積条件や、蓄積したマグマがあるとき突然に不安定化し噴出するメカニズムを理解する必要がある.そのためには、様々な探査手法を総合したマグマ溜まりの検出や、マグマの岩石学的解析による噴火条件の復元など,地球科学の様々な分野の知見を統合した挑戦的研究が必要である.本論文では、大規模爆発的噴火… もっと読む
大地震後、地表に数百m以上も直線状につながる段差が出現したならば、地震の原因としての震源断層もしくはその分岐断層が地表に現れたと考えるであろう。Fujiwara et al. (2020)は、地震による地殻変動の分布を人工衛星からのSAR干渉画像で詳細に調べることで、地震の原因となった断層だけではなく、地震の結果として動かされた断層がその周辺のあちらこちらに現れていることを明らかにした。これらには、大地震による直接的な応力変化が動かしたものだけではなく、過去からの応力の蓄積を大地震時にお付き合い… もっと読む
防災科学技術研究所は、1995年の阪神・淡路大震災を契機に構築された陸域の地震観測網と2011年の東日本大震災を契機に海域に構築された観測網等を陸海統合地震津波火山観測網MOWLASとして、2017年11月より統合運用しています。2100あまりの観測点から成るMOWLASは世界でも類のない大規模かつ稠密な全国規模の観測網であり、そこから得られる高品質なデータは、優れた研究基盤として学術的な研究成果の創出に大きく貢献するとともに、地震活動のモニタリング、地震発生の長期評価、地震や津波のハザード評価… もっと読む
地球周辺の宇宙空間で頻繁に観測されているホイッスラーモード波のコーラスおよびヒスと呼ばれる電磁波現象は、従来の線形理論では記述することのできない本質的に非線形な物理過程である。特にコーラスは大幅な周波数変動を伴い、コーラスと共鳴する高エネルギー電子は波動の周波数変動と外部磁場の勾配の効果により相対論的エネルギーまで加速されて地球放射線帯を形成している。コーラスおよびヒスの発生機構に関する理論的成果は過去15年間に発表された諸論文で部分的に発表されてきたが、Omura (2021)はこれらの成果を… もっと読む
EPS誌の2020年インパクトファクターが発表されました。 2-year Impact Factor (2020) = 2.363 5-year Impact Factor (2020) = 2.790 また、インパクトファクター以外の数値は以下の通りです。 CiteScore (2020) = 4.4 H-index = 74 2-year Impact Factor 5-year Impact Factor 2020 2.363 2.790 2019 2.075 2.472 2018 2.… もっと読む
太陽フレアなどの太陽で発生する突発的な爆発現象は地球周辺の宇宙環境を乱すのみならず情報化社会の基盤にも障害を与える場合があります。しかし、太陽面爆発現象とその影響に関する詳細なメカニズムは未だ十分に解明されていません。それゆえ、高度に情報化した現代社会にとって宇宙天気擾乱は潜在的なリスクとなっています。太陽地球圏環境予測プロジェクト(PSTEP)は基礎科学研究と宇宙天気予報運用の相乗的な発展のもとに、その状況を改善する目的で組織されました。PSTEPは2015年4月より2020年3月まで実施され… もっと読む