長周期スケールの地球磁場変動を明らかにするためには、深成岩中に含まれるケイ酸塩鉱物単結晶を使った古地磁気測定が有効であると考えられている。Kato et al. (2018)は、全岩の古地磁気・岩石磁気研究がすでになされている白亜紀入遠野花崗岩から分離した斜長石単結晶を用いて古地磁気強度測定を行い、岩石磁気学的検討および全岩試料との比較から斜長石単結晶は信頼できる古地磁気強度情報を保持しうることを示した。得られた古地磁気強度推定値からは、白亜紀スーパークロン中頃の古地磁気強度は逆転のある時期と比… もっと読む
火山で写真を撮影すると,自分が実際に見たはずのものがなぜかうまく写っていなかったという経験はないだろうか.火口内の様子を観察する際に,人間は噴気の向こうに見え隠れするものを脳内でつなぎ合わせて知覚しているのに対して,ある瞬間を写した一枚の写真からでは,噴気に隠された部分に何があるのかは見えない.本論文では,このように我々が脳内で無意識的に,あるいはスケッチを取りながら意識的に行っている処理を,極めて単純なアルゴリズムにより,連続写真を用いて客観的かつ効果的に実現する方法を紹介している.可視および… もっと読む
いわゆる低温火砕流は、水蒸気噴火やマグマ水蒸気噴火でしばしば発生するが、その内部の温度や流速といった物理的条件についてはほとんど報告がない.口永良部島2015年噴火に伴って発生した低温火砕流は、各種地球物理学的観測や、監視カメラ等による画像、また現地調査による堆積物の実態などの情報がそろっている貴重な観察例となった.画像から推測される火砕流の流速は秒速42m以上で、流路に沿った樹木が根こそぎ倒伏していることと調和的である.火砕流に覆われた地域では樹木の発火などは認められなかったが、植物が枯死した… もっと読む
Po波はマントル中を伝播する際の散乱によって形成される。そのため、波形が複雑で、コーダ中に含まれているであろう変換波の抽出は行われてこなかった。Tonegawa et al. (2018)では、Poコーダ波の動径成分と鉛直成分の相互相関を計算し、海洋性地殻の基盤やモホ面で変換したPos変換波を抽出することに成功した。さらに抽出したPos変換波を用いて、境界面の見え方や地殻内の異方性構造が海側からアウターライズ域にかけて大きく変化していることを見いだし、その実用性まで実証した。 Click to … もっと読む
Stix and de Moor (2018) compiled recent studies of phreatic eruptions and proposed two endmembers for phreatic systems. Type 1 systems are characterized by a sealed hydrothermal system. Injection of magmatic fluids causes pressurization of the hydrot… もっと読む
Interaction of magmatic-hydrothermal systems often controls styles and evolution of volcanic activities. Shinohara et al. (2018) revealed continuous existence of a hydrothermal system beneath the crater floor even during magmatic eruptions based on o… もっと読む
Yoshifumi Saito, Masaki N. Nishino, Masaki Fujimoto, Tadateru Yamamoto, Shoichiro Yokota, Hideo Tsunakawa, Hidetoshi Shibuya, Masaki Matsushima, Hisayoshi Shimizu, Futoshi Takahashi (2012), Simultaneous observation of the electron acceleration and io… もっと読む