学術データベースの Web of Science は、EPS誌から過去に投稿された14編の論文を"highly cited papers"として選出しました。 これらの論文は、2019年1-2月の時点で地球惑星科学分野の論文で引用数の多い論文の上位1 %に含まれていることから、今回の選出となりました。 以下にその14編の論文を列挙しますので、ぜひこれらの論文をぜひ再度チェックしてみてください。 From Section 1. Geomagnetism Finlay et al. (2016): … もっと読む
Miyabuchi and Hara (2019) present the distribution, discharged mass, and components of tephra-fall deposits to examine the sequence and characteristics of the 2014-2015 magmatic eruption at Nakadake first crater, Aso Volcano, SW Japan. Continuous mon… もっと読む
EPS誌では研究成果の短報や速報を出版する目的で、Express Letter という論文形態を設けています。 Express Letterは査読期間が短いことが特徴で、論文投稿からfirst decisionまでの平均日数は 約43日 です。 皆さまの研究成果のご報告に、ぜひEPSのExpress Letterをご利用ください。 このページでは2017年1月~2019年7月に出版されたExpress Letter(計77本)のうち、first decisionまでの日数が短かった論文3本を分野… もっと読む
北海道胆振東部地震(M 6.7)は、日高衝突帯前縁の褶曲断層帯下の深い場所(~37km)で発生した。Iwasaki et al. (2019)は、過去の制御震源探査データの再解析によってこの地域の詳細な構造を求め、胆振東部地震の余震分布との関連性を明らかにした。再決定された余震は、東に緩やかに傾き下がる東北日本弧内の地殻・上部マントルの深さ7-45 kmに分布し、東に急傾斜した形状を示す。上部マントル内の活発な余震活動は、千島弧側から剥離した地殻下部によって、東北日本弧上部マントル内の熱的対流が… もっと読む
The quality of global-scale ionospheric plasma circulation maps provided by the SuperDARN radars depends strongly on the number of detected echoes. Over the last decade of relatively low solar activity, the best SuperDARN echo occurrence rates are in… もっと読む
陥没カルデラの形成をともなう大規模火砕流噴火は、近代社会が経験したことのない地球規模での巨大災害を引き起こしうる自然現象の一つである.そのような大規模噴火のプロセスを理解するためには、地殻内部における多量のマグマの蓄積条件や、蓄積したマグマがあるとき突然に不安定化し噴出するメカニズムを理解する必要がある.そのためには、様々な探査手法を総合したマグマ溜まりの検出や、マグマの岩石学的解析による噴火条件の復元など,地球科学の様々な分野の知見を統合した挑戦的研究が必要である.本論文では、大規模爆発的噴火… もっと読む
大地震後、地表に数百m以上も直線状につながる段差が出現したならば、地震の原因としての震源断層もしくはその分岐断層が地表に現れたと考えるであろう。Fujiwara et al. (2020)は、地震による地殻変動の分布を人工衛星からのSAR干渉画像で詳細に調べることで、地震の原因となった断層だけではなく、地震の結果として動かされた断層がその周辺のあちらこちらに現れていることを明らかにした。これらには、大地震による直接的な応力変化が動かしたものだけではなく、過去からの応力の蓄積を大地震時にお付き合い… もっと読む